
- ジュークアンリミテッド株式会社
- デザイン業・一級建築士事務所
- 岩手県盛岡市
- 代表取締役社長|加藤瑞紀
本社移転の経緯


2018年5月に創業しました。創業時は私を含めて4名で、事務所利用可能なワンルームマンションの一室で会社を始めました。しかし、予想以上に来客が多く業務に集中しにくいと感じました。事業計画や数字が入った書類や掲示物がたくさんある中で、色々な方が出入りするのが嫌で。毎回掲示物を剥がしてクローゼットの裏に貼ったりしてました(笑)。あと来客とミーティングが被るとミーティングやテレビ会議をキッチンでやったり(笑)。これは会社ができたばかりなので贅沢は言えないのでいいのですが、その後スタッフが増えて流石にもう六畳一間では手狭になり移転を決めました。普段からブレストをすることが多く、移転するならいつでもどこでもさっと会話ができてアイディアが形になりやすい空間を希望しました。事業の1つに空間デザインもあるので、規模は小さくても「こんな考え方だから、こうゆう空間デザインですよ」とクライアントに説明できるショールームとしての役割も持たせたかったです。
スタッフの反応や変化


まずはスタッフのテンションとやる気が明らかに上がりました。創業期にあえてコストをかけてオフィスを作ったので、これは自分たちへの投資として、かかった費用は全てスタッフに伝えています。ベンチャーならではの、全員が必死に汗水垂らして駆け抜ける時期なので、数字をオープンにすることで全員が会社に対して自分ごとになり、結束力が更に強まりました。
現在どんな使い方をしていますか


当初の狙い通りクライアントを呼べる空間を手に入れたのでブランディングの契約に効果が出ました。コンサルティング契約は中小企業にとって決して安くない決断です。私がクライアントの会社を知るだけじゃなく、当社のことも知って欲しい。その上で、この会社にならお願いできるな、と納得して契約して頂きたいです。商品や技術のように分かりやすく形になっていないものを取り扱っているので、互いの「理解」「納得」を重要視しています。わざわざ、広島から岩手まで来ていただいたクライアントもいて「呼べる・見せられる」というのは当社にとって大きなアドバンテージになっています。
岩手本社、東京・愛知・大阪と拠点があるのでコロナ前からオンラインでの業務は当たり前でした。コロナ禍でも特段業務に支障はありませんでした。創業時から複数拠点があり、スタッフも点在していたので、リアルでのコミュニケーションには力を入れています。食を共にすることが一番リラックスできて良いと思っているので、本社キッチンでは月に1回、遠方からスタッフが来た時は随時ご飯を一緒に作って食べる制度があります。クリエイティブな会話もできるし、スタッフの近況も聞ける貴重な機会として移転してからずっと続いている制度です。
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